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日米のSDGs事情について



最近SDGsという言葉をよく耳にします。SDGsとは一体何なのでしょうか。今回はSDGsの概要についてと、日米の取り組みをシェアしたいと思います!

SDGsとは
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。そもそもどう発音するかというと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。時々エス・ディー・ジー・エスと読まれる方がいらっしゃるのですが、最後はGoals(ゴールズ)の略です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
日米それぞれの達成度
1、2位はいかにもエコそうな北欧の国デンマークとIKEAで有名なスウェーデンがランクイン。3位もムーミンの国フィンランドと北欧諸国が上位にランクイン。結果上位10位は全て欧州諸国が独占する形となりました。
そんな中、日本は15位にランクインしています。一方のアメリカは35位となっています。
日本のSDGsにおける課題

日本の達成度を評価したもの。赤は「最大の課題」、オレンジは「重要課題」、黄色は「課題が残っている」、緑は「SDGsが達成できている」ことを意味する。目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」は昨年、黄色だったが、今年は緑に変わった。
2017年には11位だった日本だが、2018年と同様に今年も15位だった。日本にとって最大の課題と指摘されている目標は、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」。

細かい評価項目を見ると、女性国会議員の数の少なさ、男女の賃金格差、無償労働を行う時間の男女格差、全エネルギー消費のうち再生可能エネルギーが占める割合、パルマ比率(上位10%の所得層が得ている所得と下位40%の所得の比率)、電気電子機器廃棄物の量、輸入食料・飼料に伴う窒素排出量、エネルギー関連のCO2排出量、車両以外の機器に使われるエネルギーから出る炭素比、水産資源の乱用、絶滅の恐れのある種のレッドリスト、金融秘密度指数などが「最大の課題」と評されている。

報告書は、日本に関して、経団連がSDGsの達成を企業行動憲章に盛り込み、SDGsの達成を目指すよう大号令をかけたことで、日本企業がSDGsの掲げる課題領域において技術革新を進めていることを注目すべき事例だと評価している。

アメリカのSDGsにおける課題

アメリカは連邦制であるため、各州の取り組みで評価すべきだと思う。以下のリンクに各州の50州内における項目別ランキングが載っているので、そちらを参照して頂きたい。

一例を挙げると日本人が大好きなハワイ州は全体のランキングで50位中13位に位置している。項目別だと以下のようになっている↓

SDGsは国連が各国の大企業などに協力を呼び掛けており、東京都の小池知事の口癖である「サスティナブル(持続可能性)」が合言葉だ。しかし、2020東京オリンピックなどの進捗具合をみているととてもサスティナブルとは言えない。明らかな矛盾がいくつも生じている。改めて課題の本質を見つめ直さなければならない。ちなみに海外のスポーツ界は次のような取り組みをしている。日本もいち早くキャッチアップしてほしいものだ。

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