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今見るべき、黒人をテーマにした映画

ムーンライト : 作品情報 - 映画.com

こんにちは。管理人です。今週は今見るべき黒人にフォーカスした映画をピックアップしてご紹介したいと思います。

ーラインナップー
1.それでも夜は明ける
2.ビールストリートの恋人たち
3.陽だまりのグラウンド
4.黒い司法
5.フルートベール駅で
6.タイタンズを忘れない
7.STRAIGHT OUTTA COMPTON
8.ムーンライト

それではいきます

1.それでも夜は明ける
それでも夜は明ける(12 Years a Slave)のネタバレ解説まとめ ...

 主人公のソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、自由証明書を持つ自由黒人。生まれ育ったアメリカ東部では、白人同様の生活を営んでいる。しかし白人社会の一員ではない。さりとて黒人奴隷社会の一員でもない。そんなソロモンの宙ぶらりんの立ち位置を象徴的に表す名場面がある。奴隷として売られた最初の農園で、無能な大工の面子をつぶしたソロモンが縛り首のリンチにかけられる場面だ。

 リンチを止めに入った監督官のおかげで、ソロモンは死を免れる。が、監督官が農園主を呼び戻すまでの間、首に縄をかけられたまま爪先立ちの姿勢で放置される。そんな彼の様子を、テラスの上から冷やかに見下ろす白人たち。一方ソロモンの背後に映し出される黒人奴隷たちは、触らぬ神に祟りなしとばかり、ソロモンから目線をそらして忙しく立ち働いている。白人からは見下され、黒人には無視される。そんな圧倒的アウェイの環境にいるソロモンの孤立感と、その中でサバイバルするために彼がどれほど知恵を絞り、どれほど壮絶な試練をくぐり抜けねばならないかを、スティーブ・マックィーン監督は、不気味なほどヒリヒリするこの場面を通じて饒舌に物語っている。

 実際、自由黒人というアウトサイダーを主人公に奴隷制の暗黒面を見つめた点は、「アミスタッド」などの黒人奴隷を扱った過去作とは異なるこの映画の最大の個性だ。マックィーン監督は、白人でもなく奴隷でもないニュートラルな立場のソロモンを観客代表のように描き、人権を持たない奴隷の境遇に対するソロモンの驚きや屈辱感を我々に追体験させる。そして、サディスティックな農園主のごとき独裁者が支配する社会で、ソロモンと同じように自分の知性を隠し、ひたすら頭を低くして今日を生き抜こうとしている人々が、今もこの世界にいることを思い起こさせる。物語の舞台は19世紀アメリカだが、実は現代的かつグローバルな視野を持つ。そこにクレバーな魅力を感じさせる映画だ。

2.ビールストリートの恋人たち
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この映画のドラマは4つの要素で構成されている。ひとつは、19歳のティッシュ(キキ・レイン)と幼なじみのファニー(ステファン・ジェームス)の黒人カップルが繰り広げる純愛ストーリー。2つ目は、子供を授かった2人を見守る家族の物語。3つ目は、レイプ犯の濡れ衣を着せられたファニーの無実の立証をめぐる法廷サスペンス。4つ目は、白人から犯罪者のレッテルを貼られる黒人の人種差別の苦悩を描く社会派ドラマの要素だ。

 ジェームズ・ボールドウィンの同じ原作の舞台をフランスのマルセイユに置き換え、白人少女と黒人青年のラブストーリーに翻案した「幼なじみ」は、2番目の家族の物語の比重が高い。ロベール・ゲディギャン監督の共感の対象が、恋人たちの親であるからだ。

 一方、「ビールストリートの恋人たち」のバリー・ジェンキンス監督の共感は、100%ティッシュとファニーに寄せられている。だから、この映画の成分のほとんどは純愛ストーリーだ。ジェンキンス監督の前作「ムーンライト」の主人公が犯罪に染まっても失わなかったピュアな魂が、ティッシュとファニーの中にも息づいている。どんな差別にも、どんな迫害にも、どんな逆境にも揺るがない純粋な愛。その透明度の高さを象徴的に物語るのが、留置所のガラス越しの面会シーンだ。留置所の面会室で、ガラス越しに向き合ったティッシュとファニーが愛の言葉を口にするとき、2人を隔てるものはなくなる。そう感じさせるカメラ目線の演出がうまい。

 ファニーを救う証言を得るためプエルトリコへ飛ぶティッシュの母、「アラバマ物語」のアティカス・フィンチのようにファニーのために闘う白人弁護士。ドラマを構成する家族と法廷の要素は、脇役を通じて控えめに、しかし的確に語られる。そして、理不尽に引き裂かれたティッシュとファニーの姿が、4番目の要素を強く印象づける。アメリカのどの町、どの時代にもいる名もなき恋人たちの物語。それをジェンキンス監督は、差別に愛で立ち向かう誇り高い同胞の物語として描いた。

3.陽だまりのグラウンド(原題:HARDBALL)
Mark Isham, Various Artists - Hardball (Music From The Motion ...

【あらすじ】
ギャンブルと酒に溺れた日々を送るコナー・オニール。彼はついにスポーツ賭博で作った莫大な借金を前に、もう自分ではどうすることもできないところまで追い込まれていた。証券会社に勤める友人ジミーに助けを求めたところ、交換条件として彼の会社が出資している少年野球チームのコーチをすることを求められる。仕方なくコーチを引き受けたコナーを待っていたのはシカゴのスラム街に暮らす貧しい子どもたちだった。最初はかたくなな態度をとるコナーだったが、劣悪な環境にもめげず野球を楽しむ子どもたちの姿に、心を解きほぐしていくのだった……。

4.黒い司法
映画『黒い司法 0%からの奇跡』公式サイト 6.17ブルーレイ&DVD発売 ...
【あらすじ】
黒人に対する差別が横行している1980年代のアラバマ州。黒人の被告人ウォルター(ジェイミー・フォックス)は、身に覚えのない罪で死刑を宣告されてしまう。新人弁護士のブライアン(マイケル・B・ジョーダン)は、彼の無実を証明するために奔走するが、陪審員は白人で、証言は仕組まれ、証人や弁護士たちは脅迫されていた。

5.フルートベール駅で
フルートベール駅で - 極私的映画案内
【あらすじ】
2009年、新年を迎えたサンフランシスコのフルートベール駅。多くの人が入り乱れるホームで、22歳の黒人青年オスカー・グラント(マイケル・B・ジョーダン)が銃で撃たれてこの世を去る。命を失ったオスカーにとって、母の誕生日を祝い、娘と遊び、家族や友人と過ごしたいつもの日常が、悲しいことに最後の日となってしまった。

6.タイタンズを忘れない
Amazon.co.jp: タイタンズを忘れない (字幕版): デンゼル・ワシントン ...
【あらすじ】
1970年代初頭、まだ人種差別が大きな問題となっていたアメリカで実際にあったエピソードを基にしたスポーツ・ヒューマン・ドラマ。1971年、バージニア州。とある町で白人の高校と黒人の高校が統合されることになる。その結果、両校にそれぞれあったフットボール・チームも1つに統合されることとなった。人種差別が根強い地元住民が反発するなか、アメリカ初の人種混成チームが誕生、さまざまな苦難を乗り越え、チームはひとつにまとまっていく……。

同じくディズニー配給の「南部の歌」は廃止すべきですが、この作品はぜひ放送してほしいです

7.STRAIGHT OUTTA COMPTON
ストレイト・アウタ・コンプトン(原題)/Straight Outta Compton ...
【あらすじ】
1986年、カリフォルニアのコンプトン。アメリカ屈指の犯罪多発地域として知られる同地に暮らす、アイス・キューブ(オシェア・ジャクソン・Jr)、ドクター・ドレー(コーリー・ホーキンズ)ら5人の若者はヒップホップグループN.W.A.を結成する。危険と隣り合わせで、先の見えない毎日を強いられている不満や怒りをビートとリリックに乗せて吐き出す彼らのサウンドは、瞬く間に絶大な人気と支持を集める。しかし、名声を得た彼らに社会からの偏見や仲間の裏切りといった苦難が降り掛かる。

8.ムーンライト
ムーンライト : 作品情報 - 映画.com
苦く、そして美しい。アカデミー賞授賞式のまさかの発表間違い騒動でとたんに有名になった感はあるが、作品賞に相応しい内容とクオリティを備えている。が、ちょっとだけ事前にお伝えしたいのは、おそらく、多くの人が思い浮かべる「アカデミー賞受賞の名作!」とはちょっと違う、ということだ。

 本作は、マイアミの貧しい地区で暮らす少年シャロンの姿を、少年期、高校時代、そして成人してからの3つの時代を通して描いている(外見の違う3人の役者が同じ“眼”を持って見えるのが素晴らしい)。マイアミ=陽光輝く享楽的な街という従来のイメージは通用せず、世間から忘れられ、時間すらも止まったような気だるい郊外の姿が切り取られていく。

 冒頭に登場するのは、麻薬ディーラーのフアン(マハーシャラ・アリがアカデミー賞助演男優賞に輝いた)。町の顔役を気取ったチンピラだが、情に厚く、いじめっ子に追いかけられているシャロンに救いの手を差し伸べる。

 普通なら、フアンとシャロンの疑似親子的な交流だけで一本の映画が仕上がってしまうだろう。実際、最初のパートは警戒心に包まれたシャロンと、その心を解きほぐすフアン、ドラッグ中毒でフアンに敵意を抱くシャロンの母親を中心に展開していく。

 ところが、だ。ストリートで生きる薄幸な少年の成長譚というわかりやすい構図は続く第二章で簡単に覆される。「ムーンライト」は「こんな映画ですよね」という余談を一切許さず、暴力的なまでの強引さで時代をすっ飛ばし、観客を次の章に放り込む。われわれはシャロンたちの語られない空白を想像で埋めながら、提示された新しい局面を見つめ続けるしかない。

 やがて物語は、ストリートの現実から同性愛の葛藤と言うテーマにシフトしていく。いや、シフトしていくというのはおかしい。どんなに繊細でも凄まなければ生きていけないストリートの掟が、シャロンの中で明確になっていく同性愛という自意識を抑圧し続ける。2つの要素は密接に絡み合っているのだ。

 そして第3章を終える頃には、映画は冒頭とはまったく別のナニカに衣替えを果たしている。筆者が抱いた印象では、これはケイト・ブランシェット&ルーニー・マーラの「キャロル」を彷彿とさせるメロドラマであり、ウォン・カーウァイ作品のような耽美でセンチメンタルなラブストーリーだ。映っているのが黒人のオッサンでも、甘酸っぱくて狂おしい。蛹から蝶が孵化するかのごときみごとな大変身だと思う。

いかがでしたでしょうか。管理人のおススメは最後の「ムーンライト」です。アカデミー賞も取っている作品なので、是非見て頂きたいです!それではまた次回!


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