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8月, 2019の投稿を表示しています

アメリカの中国人留学生問題

近年、日本の大学でも中国人留学生が多くみられるようになってきました。それはアメリカでも同じようです。しかし、今アメリカでその中国人留学生を排斥する動きが見られています。今回はアメリカにおける中国人留学生の実態についてシェアしたいと思います。 【UCサンタバーバラ校で不正・悪行の数々、「もう耐えられない」の声】  まず冒頭と次の写真をご覧いただきたい。 1枚目は、駐車場にずらっと並んだベンツやランボルギーニといった欧州高級車。その大半は中国からの留学生の車だ。 そしてもう1枚は、マージャンに興じる中国人留学生たち。大学構内の一室である。「中国紹介イベント」でのデモンストレーションということだが、手慣れたしぐさは日頃から楽しんでいるからだろうか。 いずれも米人ジャーナリストが米カリフォルニア州サンタバーバラにある州立のカリフォルニア大学サンタバーバラ校のキャンパスで撮った写真だ。  「ロサンゼルス・タイムズ」は12月13日付電子版で同大学に籍を置く中国人留学生の「不届きな実態」をこう報じた。 "Faculty fret about cheating and low English skills as UC Santa Barbara enrolls more students from China" (受け入れ増加で中国人留学生たちのカンニングと英語力の低さに頭を悩ますカリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授陣) 【TOEFL試験不正行為で逮捕された中国人学生も】  中国から米国に留学する学生についてよからぬ噂はこれまでにもあった。 米大学で入学を許可されるには外国人志願者は「TOEFL」(英語能力検定試験)を受け、合格点を取らねばならない。 そのTOEFLで不正行為を働いて学生ビザを取得した容疑で逮捕された中国人が後を絶たない。 2017年にはアリゾナ州立大学、ペンシルベニア州立大学、ノースイースタン大学に入学を許可された中国人留学生がTOEFL試験で不正行為を働き、学生ビザを取得した容疑で逮捕されている。 中国や、さらに韓国では業者が組織的にTOEFL受験や採点で不正行為を働いているといった話もしばしば聞く。 それだけではない。当局の目を逃れて,不正にTOEFLで合格点を取り、渡米し、晴れてカリフォ

アメリカ社会に根付くプラグマティズムとは?

よくアメリカは合理主義などと言う人がいます。それはあながち間違っていないと思います。私はその合理主義の根底にプラグマティズムの思想があると考えています。 プラグマティズムとは何か プラグマティズムは次のように定義されています。 行動を人生の中心にすえ,思考,観念,信念は行動を指導すると同時に,逆に行動を通じて改造されるものであるとする。そして行動の最も洗練された典型的な形態を科学の実験に求め,その論理を哲学的諸問題の解決に応用しようとするもの。 難しめなので要約すると、「いろいろ考え込んだって、要は行動しないと意味ないよね。で、判断基準もあいまいなヤツじゃなくって、科学的なアプローチで裏を取るべきだよね。その結果をもとにいろいろ考えていけばいいと思うよ。」ってことだと思います。 この雰囲気って、かなり、アメリカ人っぽくないですか? プラグマティズムは1870〜74年の私的なクラブに起源を有する思想であり、その代表的なメンバーとして チャールズ・サンダース・パース、ウィリアム・ジェームズ らがいる。 プラグマティズムはジェームズによって広く知られるようになり、20世紀初頭のアメリカ思潮の主流となった。心理学者の唱える「行動主義 behaviorism」、記号論研究者の「科学的経験主義 scientific empiricism」、物理学者の「操作主義 operationalism」など及んだ影響は広く、現代科学では統計学や工学においてこの思想は顕著である。プラグマティズムは、社会学、教育学、流通経済学などアカデミズムにも多大な影響を与えたが、それにとどまらず、アメリカ市民社会の中に流布して通俗化され、ビジネスや政治、社会についての見方として広く一般化してきた。 その歴史は前期と後期に大別され、後期のプラグマティズムはシカゴ大学を中心に発展したため、シカゴ学派とも呼ばれる。シカゴ学派の代表的な者に ジョン・デューイ 、心理学者のジョージ・ハーバート・ミードらがいる。 その後、チャールズ・W・モリス、ジョセフ・フレッチャー、ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン、 リチャード・ローティ らによってネオプラグマティズムとして承継発展されている。 もっと分かりやすくエミネムさんに教えてもらいたい人はこちらの動画をご覧くださ

アメリカの気候について

暑い…暑すぎる。最近の日本の夏は生き地獄みたいな蒸し暑さだ。では、アメリカの気候はどうなのか。今回はアメリカの各地の気候の特色についてシェアしたいと思います。 【西海岸北部】(おもな都市:シアトル、ポートランド) 太平洋岸北部の主要都市であるシアトルやポートランドの緯度は北海道の札幌市よりも北にあるが、そのわりには寒くない。観光シーズンは気候が安定している夏で、北からやってくる海流の影響を受けて涼しく気持ちのいい陽気となる。 秋~春にかけては雨や曇りが続き 、雪がちらつくこともある。にわか雨対策に、フード付きジャンパーを着ている人も多い。 管理人がシアトルに近いカナダのビクトリアに留学した時も夏の朝なのに白い息が出たのにはびっくりした。秋冬も曇りのち雨が続きます。 【西海岸南部】(おもな都市:ロスアンゼルス、サンフランシスコ) カリフォルニア州の太平洋に近いエリアは温暖な気候が特徴。1、2月は比較的雨が降るが、1年をとおして大雨となることはほとんどない。カラッとした陽気が続き大気が乾燥しているため、 日が暮れると急に気温が下がる。 夜の寒さ対策のために羽織るものを用意しておこう。山に近いエリアは高温になる。夏は水分補給を忘れずに! 管理人がロサンゼルス旅行をした時は夏の日中の日差しがめっちゃ強かった印象があります。ただ、湿気は無いですね。 【西部の内陸】(おもな都市:ラスベガス、フェニックス) 夏はギラギラと太陽がまぶしく、日差しが強い。40℃を超える日が続き、かなりの暑さとなる。太陽の下にいるとものの30分で肌が焼けてしまうので、外を歩くなら帽子とサングラスに加え、日焼け止めが必要。車を運転する場合は、強烈な光の反射があるのでサングラスをお忘れなく。避寒地フェニックスは、冬になると観光客でにぎわうが、内陸のため日中は暖かくても 夜は急激に冷え込む。 高温で空気が乾燥しているので、こまめに水分補給をしよう。 【ロッキー山脈の東部】(おもな都市:デンバー) ロッキー山脈から東は、「グレートプレーンズ」と呼ばれる大平原が広がり、大陸性の乾燥した気候で雨が少ない。カンザス州やオクラホマ州の4~6月は トルネード(竜巻)が多く発生する。 警報が発令されたら近くのシェルターに避難すること。周辺に山や森があまりないため、大地が地平線ま

日米のSDGs事情について

最近SDGsという言葉をよく耳にします。SDGsとは一体何なのでしょうか。今回はSDGsの概要についてと、日米の取り組みをシェアしたいと思います! SDGsとは SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。そもそもどう発音するかというと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。時々エス・ディー・ジー・エスと読まれる方がいらっしゃるのですが、最後はGoals(ゴールズ)の略です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。 日米それぞれの達成度 1、2位はいかにもエコそうな北欧の国デンマークとIKEAで有名なスウェーデンがランクイン。3位もムーミンの国フィンランドと北欧諸国が上位にランクイン。結果上位10位は全て欧州諸国が独占する形となりました。 そんな中、日本は15位にランクインしています。一方のアメリカは35位となっています。 日本のSDGsにおける課題 日本の達成度を評価したもの。赤は「最大の課題」、オレンジは「重要課題」、黄色は「課題が残っている」、緑は「SDGsが達成できている」ことを意味する。目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」は昨年、黄色だったが、今年は緑に変わった。 2017年には11位だった日本だが、2018年と同様に今年も15位だった。日本にとって最大の課題と指摘されている目標は、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」。 細かい評価項目を見ると、女性国会議員の数の少なさ、男女の賃金格差、無償労働を行う時間の男女格差、全エネルギー消費のうち再生可能エネルギーが占める割合、パルマ比率(上位10%の所得層が得ている所得と下位40%の所得の比率)、電気電子機器廃棄物の量、輸入食料・飼料に伴う窒素排出量、エネルギー関連のCO2排出量、車両以外の機器に使われるエネルギーから出る炭素比、水産資源の乱用、絶滅の恐れのある種のレッドリスト、金融秘密度指数などが「最大の課題」と評されている。 報告書は、日本に関して、経

日米の就活について

先日リクルートグループが運営する80万人以上の就活生が登録している御用達アプリ、リクナビが学生の内定辞退率をAIを使って割り出したものを企業側に販売していたことが分かった。これは学生にとって利益相反であり、悪質な背信行為である。リクナビは以前からネット上で武器商人、マッチポンプなどと揶揄されてきたが、今回それが改めて再証明されてしまった。リクルートというとリクルート事件などなにかと悪のイメージがあるのは私だけだろうか。 ところで、アメリカの大学生はどのように就活をしているのだろうか。アメリカの場合、まず内定をもらうには長期のインターンを受ける必要がある。その際、「グラスドア」や「インディード」[リンクトイン」を使うことがあるが、書類の提出などは起業の応募フォームから送るのが一般的だ。日本のエントリーシートのようなものはない。(多少の質問に答えたりすることはある)また、自己アピールのためにポートフォリオなどのファイルを添付し放題である。アメリカではカバーレターという添え状のようなものが不可欠であるため、アメリカの学生は課外活動などに勤しみ、良いカバーレターを作るのに必死なのである。 また、もう一つ日米の就活で決定的に異なるのがジョブ型かメンバーシップ型かという問題である。日本の場合、メンバーシップ型といっていわゆる総合職やオープンポジションのような形態が一般的で、専門性をあまり重視しないポテンシャル採用だが、アメリカの場合、ジョブ型といって部署ごとの採用になる。よって学生には高い専門性が求められる。近年日本では学生の離職率が問題になっているが、私は一番の原因はこの雇用体系にあると思う。メンバーシップ型だと希望職種のミスマッチが起きやすいのに対し、ジョブ型の場合はミスマッチが起こらない仕組みになっている。ここに日本は早く気付くべきだ。 最後に採用時期だが、日本の場合は新卒一括採用文化であるため、基本的には4月入社だが、アメリカの場合通年採用である。どちらの方が効率的かは少し考えればわかる事なので、ここではあえて言及しない。 ここまで日米の就活について比較してきたが、日本とアメリカの就活システムはハッキリ言って真逆だ。だが、最近の日本の人材市場は人材派遣会社だけが得をするようなシステムになっている気がする。企業も求職者も早くこの歪んだ構造に気付くべきで

アメリカのテレビ事情

「NHKをぶっ壊す!」がキャッチフレーズのNHKから国民を守る党が最近注目を浴びている。N国党代表の立花氏は受信料を払った人だけがNHKを見ることができるスクランブル放送を公約に挙げている。アメリカではそもそも日本の様に最初からキー局のテレビが映るようになっていない。基本的には自分の見たいチャンネルを有料で見るというケーブルテレビスタイルだ。 では、アメリカで人気のチャンネル、コンテンツホルダーはどこなのか。以下はそのランキングである。 日本でもおなじみのネットフリックスが50.9%とシェア全体の半分を占めている。モンスターチャンネルと言っても良いだろう。若者のテレビ離れは日米ともに進んでおり、彼らの支持を獲得できたのがこれだけのシェアをとれた理由だろう。 また、ケーブルテレビのシェアが1992年は98%だったのが2017年時点では54%までに下がっている。私はこの流れはポジティブに捉えている。なぜなら民間人がフェイクニュースを受け取ることが少なくなると考えているからだ。以前投稿したメディアについての記事でFOXが偏向報道をしていると指摘したが、日本のキー局は全て広告代理店やスポンサーに忖度してしっまう。つまり、いきなりキー局が見られるようになっている日本のテレビシステムはフェイクニュースを受け取ってしまいやすい構造なのだ。 その証拠に報道の自由度ランキング2018を見て欲しい↓ https://yorozu-do.com/press-freedom-index/ 日本は67位で先進国では低い方に位置する(ちなみにアメリカは48位) 色分けされたホットチャートを見ると、上位群が北欧、西欧。中位群がオセアニア、北中米。次に南米、東欧と続き、下位群はアジア、中東、アフリカとなっている。この傾向から分かることは、集団主義や社会主義の国は報道の自由が低いことだ。逆に個人を尊重するヨーロッパ、ラテンは自由度が高い。 日本のメディアはいつになったら脱亜入欧できるのだろうか。