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6月, 2020の投稿を表示しています

今見るべき、黒人をテーマにした映画

こんにちは。管理人です。今週は今見るべき黒人にフォーカスした映画をピックアップしてご紹介したいと思います。 ーラインナップー 1.それでも夜は明ける 2.ビールストリートの恋人たち 3.陽だまりのグラウンド 4.黒い司法 5.フルートベール駅で 6.タイタンズを忘れない 7.STRAIGHT OUTTA COMPTON 8.ムーンライト それではいきます 1.それでも夜は明ける  主人公のソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、自由証明書を持つ自由黒人。生まれ育ったアメリカ東部では、白人同様の生活を営んでいる。しかし白人社会の一員ではない。さりとて黒人奴隷社会の一員でもない。そんなソロモンの宙ぶらりんの立ち位置を象徴的に表す名場面がある。奴隷として売られた最初の農園で、無能な大工の面子をつぶしたソロモンが縛り首のリンチにかけられる場面だ。  リンチを止めに入った監督官のおかげで、ソロモンは死を免れる。が、監督官が農園主を呼び戻すまでの間、首に縄をかけられたまま爪先立ちの姿勢で放置される。そんな彼の様子を、テラスの上から冷やかに見下ろす白人たち。一方ソロモンの背後に映し出される黒人奴隷たちは、触らぬ神に祟りなしとばかり、ソロモンから目線をそらして忙しく立ち働いている。白人からは見下され、黒人には無視される。そんな圧倒的アウェイの環境にいるソロモンの孤立感と、その中でサバイバルするために彼がどれほど知恵を絞り、どれほど壮絶な試練をくぐり抜けねばならないかを、スティーブ・マックィーン監督は、不気味なほどヒリヒリするこの場面を通じて饒舌に物語っている。  実際、自由黒人というアウトサイダーを主人公に奴隷制の暗黒面を見つめた点は、「アミスタッド」などの黒人奴隷を扱った過去作とは異なるこの映画の最大の個性だ。マックィーン監督は、白人でもなく奴隷でもないニュートラルな立場のソロモンを観客代表のように描き、人権を持たない奴隷の境遇に対するソロモンの驚きや屈辱感を我々に追体験させる。そして、サディスティックな農園主のごとき独裁者が支配する社会で、ソロモンと同じように自分の知性を隠し、ひたすら頭を低くして今日を生き抜こうとしている人々が、今もこの世界にいることを思い起こさせる。物語の舞台は19世紀アメリカだが、実は現代的かつグローバルな視野を持つ。そこにクレバーな魅力を感じさせる映画だ

アメリカでLGBTの雇用差別が禁止に

米連邦最高裁判所は15日、性別に基づく雇用差別を禁じる公民権法タイトルVIIは、LGBTの人々の権利保護に適用されると判決を下した。 判決は6対3で、ニール・ゴーサッチ判事、ジョン・ロバーツ主席判事、スティーブン・ブレイヤー判事、ルース・ベイダー・ ギンズバーグ判事、ソニア・ソトマイヨール判事、エレナ・ケイガン判事が支持した。 審理は同性愛者とトランスジェンダーの労働者が解雇された複数の訴訟事件に関して行われ、人種や宗教、国籍、性に基づく雇用差別を禁ずるタイトルVIIが、性的指向と性自認に基づく差別をカバーするかどうかが問われた。 ニール・ゴーサッチ判事は意見書で「本日我々は、人が単にホモセクシャルまたはトランスジェンダーだからといって、雇用主が解雇できるかどうかを判断しなければならない」とし、「答えは明確だ。ホモセクシャルまたはトランスジェンダーを理由に解雇する雇用主は、別の者には問題としない特性または行動を理由としている。性が解雇の判断に必要かつ明らかな役割を果たしており、まさにタイトルVIIが禁じるところのものだ。」と述べた。 サミュエル・アリート判事、クラレンス・トーマス判事、ブレット・カバノー判事は反対に回った。 アリート判事は「過去45年間、性的指向をリストに加える法案が議会に提出され、最近になって性自認を含める法案が同様に提出された。しかし今日、いずれも通過していない。」と指摘。「裁判所が法律の言葉を執行するに過ぎないといって納得させようとしていることは、不合理である」と述べた。 最高裁の審理の対象となった事件のうち「Altitude Express Inc. 対 Zarda」は、同性愛者であることを理由に解雇されたスカイダイビングのインストラクターのケースで、ニューヨークの第2巡回区控訴裁判所は、「性的指向に基づく差別は、少なくとも部分的に、性別に基づくものであり、よって性差別の一部である」と判断を下していた。 一方、「Bostock 対 Clayton County, Georgia」は児童福祉サービスのコーディネーターが同性愛者であることを理由に解雇されたとして、クレイトン郡を訴えたもので、アトランタの第11巡回区裁判所は、同性愛者の解雇はタイトルVIIによって禁じられていない」と、ニューヨークと反対の判決を下した。 トランスジェンダーの解雇を巡

エリン・ブロコビッチ

(右:ご本人、左:ジュリア・ロバーツ) こんにちは。管理人です。最近、世界各国が中国に対してコロナウィルスの損害賠償を請求していますね。今回は素人ながら大企業を相手取り、見事当時アメリカ史上最高額の賠償金を勝ち取り、映画化もされたエリン・ブロコビッチを紹介します。 エリン・ブロコビッチ(Erin Brockovich, 1960年6月22日 - )は、アメリカ合衆国の環境運動家。正式な法律教育を受けていないにもかかわらず、1993年にカリフォルニア州の大手企業PG&Eを相手取って訴訟を起こし、3億3300万ドルの和解金を勝ち取った女性。 3人の子供を抱えるシングル・マザーのエリンは子供を抱えていては職探しもままならず、信号無視の車に衝突される交通事故に遭う。こちらに過失のない事故だから絶対に勝てると弁護士のエドワードはエリンの弁護を請け負うが、陪審員の目には加害者が医師であるのに対し、エリンは社会的な信用が低く、証言時の言葉遣いの悪さも災いして、金目当ての当たり屋と相手側に匂わされた結果、敗訴してしまった。事故で負傷したにもかかわらず賠償金を得ることも出来ず、生活に窮したエリンはエドワードに、勝てる裁判で負けたのだから代わりに仕事を斡旋するように要求、半ば強引に彼の事務所で働くようになる。 カリフォルニア州ヒンクリーにて、工場の敷地内に高濃度の六価クロム溶液を10年以上の長期に渡って大量に垂れ流していたPG&E社は、地域の地下水を汚染し続けた。周辺住民に癌などの健康被害が多発したことから事件として発覚し、エリンは素人ながら大企業を相手取る。当初勝てる見込みは全くなく、エドワードも諦めていたが、エリンの必死の聞き込み調査が実を結び、PG&E社は多額の賠償金を支払うことになった。これは巨額の公害賠償金支払いの最初のケースになった。大きな関心を集めた同事件は、後にジュリア・ロバーツ主演の『エリン・ブロコビッチ』として映画化された。 いやあ~アメリカの女性恐るべし!といった感じですね!勇敢な女性が多いのもアメリカの特徴の一つだと思いますね。それでは次回をお楽しみに!

Justice for George Floyd

ミネソタ州ミネアポリスで25日、白人警官が、黒人男性の首を膝で抑え付け、その後男性が死亡する事件があった。 事件現場に居合わせた人物がfacebookに投稿した動画では、膝で地面に首の後ろを押さえつけられたジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)が、何度も「息ができない。たのむ」、「痛い、水をくれ」と解放を求めている。 通行人らも抵抗ができないフロイドさんを見て、「首からどけ」「警官は楽しんでいる」「何もやってないじゃないか、早く車に乗せろ」と訴えた。そのうちフロイドさんは、ぐったりとして、動かなくなった。通行人らは「いま殺しただろ」「反応していないじゃないか」「脈を確認して」と叫んでいる。しかし警官はこれらの声には応じず、約7分後に救急隊員が到着するまで、フロイドさんを押さえつけたままだった。救急隊はフロイドさんの瞳孔や脈を確認した後、ストレッチャーに乗せ、搬送した。 ミネアポリス警察は当初声明で、”偽造容疑”のある男性がいると通報を受け、2人の警官が駆けつけたが、男性が抵抗したため、手錠をかけたと発表。男性が薬で苦しんでいるように見えたため、救急車を呼んだが、その後まもなく死亡したと説明していた。 フロイドさんの代理人を務めるベン・クランプ(Ben Crump)氏は、「虐待的かつ過剰で非人道的な権力行使」と批判。「非暴力の容疑で警官に拘束された男性の命を犠牲にした。」と語った。 26日午後、ミネアポリス警察署長は、今回の事件に関わった4人の警官を解雇処分したと発表した。 連邦捜査局(FBI)は、公民権侵害の可能性があるとして、現在調査を行っているという。 事件を受け、ニューヨーク市では28日夕方、ユニオンスクエアで抗議活動が行われた。 当局の発表によると、参加者5人を警察官への重暴行容疑で訴追。さらに、33人が公務執行妨害や、拘束時に抵抗したなどの軽犯罪で訴追したほか、治安紊乱行為や妨害行為などで34人の出頭を命じた。ゴミ箱を投げつけられたり、殴られたりしたため、2人の警官が脳震とうで病院に搬送されたという。 フロイドさんの事件は、2014年にニューヨークで起きたエリック・ガーナーさんの事件を彷彿させると言われている。 黒人男性のエリック・ガーナー(Eric Garner)さんは拘束時、元警察官のダニエル・パンテレオ(Daniel Pantal