こんにちは。管理人です。実は私、学生時代から地理が得意でした。その中でもアメリカはバイオームが豊富でとても面白かった印象があります。よって今回から何回かに分けてアメリカの地理を解説していきたいと思います!第一回目はアメリカの川についてです。
ディズニーランドに行かれた方は知っていると思うのですがウェスタンリバー鉄道の客車の名前は全てアメリカの川の名前に由来しています。具体的に名前を挙げると、「ミシシッピ号」「リオ・グランデ号」「コロラド号」「ミズーリ号」の四つです。
今回はアメリカを代表するこの4つの川について解説したいと思います!
ミシシッピ川(Mississippi River)
ミシシッピ川(ミシシッピがわ、Mississippi River)は、北アメリカ大陸を流れる河川の1つである。アメリカ合衆国のミネソタ州を源流とし、メキシコ湾へと注いでいる。全長は3779kmで、これはアメリカ合衆国内においては一番長い川である。かつては長らく世界最長の川と考えられていた。鉄道が敷かれるまでは、水運を担う重要な水路となっていた時期があり、蒸気船が航行する姿はアメリカ発展史における象徴的存在だった。
この川が流れている州は…ミネソタ州, ウィスコンシン州, アイオワ州, イリノイ州, ミズーリ州, ケンタッキー州, テネシー州, アーカンソー州, ミシシッピ州, ルイジアナ州 となります。
ミシシッピ川と経済
ミシシッピ川は現代においてもアメリカ中央部における輸送の大幹線となっている。ミシシッピ本流はミネアポリスまで遡行でき、そのほか支流であるミズーリ川、オハイオ川、テネシー川、アーカンザス川、カンバーランド川なども遡行が可能となっている。ミシシッピ川本流北部の沿岸はコーンベルトと呼ばれる大農園地帯であり、ミシシッピ川を利用する貨物も沿岸で生産されるコムギやトウモロコシといった穀物や、油糧種子であるダイズなどが多い。これらの貨物は重量があるため、河川輸送は依然優位性を保っている。こうした貨物の多くは、大型の艀(バージ)に乗せられ、タグボートに導かれて川を下っていく。こうした貨物は河口のニューオーリンズまで運ばれ、ここから全世界へと出荷される。このため、ニューオーリンズは現代でも河川水運と海運との結節点として、また穀物の輸出港として重要である。アメリカの穀物輸出の6割はメキシコ湾より輸出されるが、その輸出の大半はミシシッピ水系の河川輸送に拠っている。また、イリノイ川からイリノイ水路を通じてシカゴへと水路がつながっており、五大湖水路との連絡もある。この水路はアメリカ内陸の基幹ルートとして重要である。ミシシッピ川の水路の保守は、アメリカ国内の他の河川と同じくアメリカ陸軍工兵隊によって行われている。これは、アメリカ合衆国憲法第1条8節3項によって州際通商が連邦政府の管轄となっていることによるもので、1899年の河川港湾法第10条よって他の河川と同じくミシシッピ川の保守もまたアメリカ陸軍工兵隊が担当することとなった。
リオ・グランデ川(Rio Grande)
この川が流れる州は…テキサス州、ニューメキシコ州、コロラド州 となります。
国境としてのリオ・グランデ
コロラド州のサンフアン山地に源を発し、サンルイス谷を流れてニューメキシコ州に入る。アルバカーキ、ラスクルーセスを流れ、テキサス州のエルパソに至る。エルパソ、シウダ・フアーレスから下流は、1845年からアメリカとメキシコの国境となっている。南東へ流れマタモーロスの東側に小さな三角州を形成しメキシコ湾に注ぐ。
リオ・グランデ川は高い山地を源流とし、かなりの部分は標高の高い場所を流れる。エルパソの地点での標高は1,147mある。ニューメキシコ州ではリオ・グランデ地溝を流れ、エルパソからは東に砂漠の中を流れる。亜熱帯であるリオ・グランデ谷では大規模な灌漑農業が行われている。長期間雨がほとんど降らないと、水は海まで到達しなくなる。
古代にはリオ・グランデ川の流れはリオ・グランデ地溝内の塩湖で終わっていたが、およそ100万年前に大規模な河川争奪が発生して以降、東に流れるようになった。支流はペコス川、コンチョス川、サラド川、サンフアン川など。
コロラド川(Colorado River)
コロラド川(Colorado River)はアメリカ合衆国南西部とメキシコ北部を流れる主要河川の一つ(もう一つの主要河川はリオ・グランデ川。)。スペイン語ではリオ・コロラド(Río Colorado)という。“Colorado”の語源は赤みを帯びた色をしている(colored)ことから。
長さ1,450マイル(2,330 km)に及ぶコロラド川はアメリカ7州とメキシコ2州にまたがる広大な乾燥地帯を流域にして潤す。水源は合衆国のロッキー山脈中央部、そこから南西に流れてコロラド高原を横切りグランド・キャニオンを刻み、アリゾナ州とネバダ州の州境ミード湖となる。そこからは南に流れてアメリカ=メキシコ国境をゆく。メキシコ国内では非常に乾燥したコロラド川デルタ(Colorado River Delta)を作りバハ・カリフォルニア州とソノラ州の間でカリフォルニア湾の最深部に灌ぐ。
劇的な大峡谷と激しい急流、そして11箇所の合衆国国立公園で知られるコロラド川水系は北アメリカ大陸南西部の4,000万人の命を支える水源だ。コロラド川とその支流は広範囲にわたるダム・貯水池・水路で管理されていて農業用灌漑と家庭用給水に利用される。コロラド川の膨大で急勾配な水は水力発電に用いられるほか、合衆国山間西部(Intermountain West)のダムの多くは尖頭負荷発電所(Peaking power plant)を調節する。下流の100マイル(160 km)では水の猛烈な使用のために水が干上がってしまい、1960年代には海まで到達しないことが多かった。
この川が流れる州は…アリゾナ州、カリフォルニア州、ネバダ州、ユタ州、コロラド州 となります
ミズーリ川(Missouri River)
ミズーリ川(ミズーリがわ、Missouri River)は、アメリカ合衆国中部を流れる川である。ミシシッピ川の最も大きな支流で、本流の西側に位置している。全長は4,130kmあり、流域面積はアメリカ合衆国本土のおよそ6分の1に達する。
「ミズーリ」は、この地に先住したインディアンのアルゴンキン語で、「泥の河」という意味。この川は多量の泥を含むことから英語でも「Big Muddy」(Muddy=泥の)とよばれる。
この川が流れる州は…ミズーリ州、カンザス州、ネブラスカ州、アイオワ州、サウスダコタ州、ノースダコタ州、モンタナ州 となります
ダムとミズーリ川
ミズーリ川はアメリカの西部への拡大に於いて非常に重要な川であった。アメリカはルイジアナ購入地の一部として獲得し、ルイスとクラークの探検が行われた。19世紀終わりには、鉄道ができる前の主要な輸送路として流域は発展した。
20世紀には上流に洪水防止、灌漑、水力発電用のダムがいくつもつくられた。フランクリン・ルーズベルト大統領が1944年洪水調整法(Flood Control Act of 1944)に署名した後、Pick-Sloan Planがミズーリ川を北アメリカ最大の貯水システムに変えた。モンタナ州のフォートペックダム、ノースダコタ州のガリソンダム、サウスダコタ州のオアヘダム、ビッグベンドダム、フォートランダルダム、サウスダコタ州とネブラスカ州境界のGavins Pointダムなどが建設されている。
いかがでしたでしょうか。次回はアメリカの山脈について解説したいと思います。それでは次回をお楽しみに!
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