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オッペンハイマーについて思うこと


 こんにちは。管理人です。連日の暑さで外に出る気が全くしませんね。外出するとしても屋内のショッピングモールとか映画館くらいでしょうか。この間管理人はジブリの「君たちはどう生きるか」を観てきたのですが、本当は日本未公開の「オッペンハイマー」が一番観てみたい作品です。今回は「原爆の父」とも呼ばれたロバート・オッペンハイマーについて紹介し、私の思うことも語らせていただきます。

ロバート・オッペンハイマーとは

J・ロバート・オッペンハイマー(J. Robert Oppenheimer、1904年4月22日 - 1967年2月18日)は、アメリカ合衆国の理論物理学者。

理論物理学の広範な領域にわたって大きな業績を上げた。特に第二次世界大戦中のロスアラモス国立研究所の初代所長としてマンハッタン計画を主導し、卓抜なリーダーシップで原子爆弾開発の指導者的役割を果たしたため、「原爆の父」として知られる。

第二次世界大戦が勃発すると、1942年には原子爆弾開発を目指すマンハッタン計画が開始される。1943年、オッペンハイマーはロスアラモス国立研究所の初代所長に任命され、原爆製造研究チームを主導した。彼らのグループは世界で最初の原爆を開発し、ニューメキシコでの核実験(『トリニティ実験』と呼ばれている)の後、大日本帝国の広島市・長崎市に投下されることになった。

これだけの功績を残した彼だが、彼が共産党員であったことでマッカーシーの赤狩りの対象となり公職追放となった。


ボビー・フィッシャーと重なる部分

オッペンハイマーを見ていて思うのは彼の境遇があの世界的天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーと似ていることである。フィッシャーもロシア系ユダヤ人の移民で、アメリカ初のチェス世界王者になるなどアメリカに貢献したが、その後スパイを疑われ最終的には反米になり、最後はパスポートも失効してしまった。

ここら辺の使い捨ての駒にされた感じがオッペンハイマーと重なるのである。言ってしまえばマンハッタン計画に参加させられ、陣頭指揮を取ったのはアインシュタインやノイマンなどのホロコーストから逃れてきたユダヤ系物理学者だ。ノイマンに至ってはこの実験の放射線被曝影響で亡くなってしまった。

結局アメリカはユダヤ人を使い駒にしてきた歴史があるのだ。原爆開発だってもちろん優秀なユダヤ人に任せた方が確実だったから、任せたという理由もあるが、その裏には恐ろしい大量殺人兵器を開発するという汚れ仕事をユダヤ人に押し付けたいというのもあっただろう。その点で言えば長らくヨーロッパ人がユダヤ人に行ってきたスケープゴートと同じことをしている。なのでユダヤ人は基本的には核爆弾に肯定的である(これは次号で説明する)


進撃の巨人のベルトルトの元ネタ?

もう一つオッペンハイマーに関して思うことは「進撃の巨人」のベルトルトというキャラクターに似ている点だ。管理人は進撃の大ファンなのだが、このベルトルトの見た目・境遇がオッペンハイマーがそっくりなのだ。下記は上から順にベルトルト、巨人化の瞬間、巨人化した姿である。


ベルトルトは普段は弱気なところがあるが、スペックは高く、あの有名な超大型巨人に変身することができるのである。作中では「破壊の神」と称されていた。ここに関してはオッペンハイマー自身が言っていた「我は死神なり、世界の破壊者なり」という言葉とリンクする。そして何より巨人化する際に猛烈な爆発とキノコ雲を出すところは作者の諫山さんが原爆を意識したからではないかと考える。
そしてベルトルトとオッペンハイマーはどちらも自身の行動に後悔しているのだ。オッペンハイマーは対戦後、核の開発に反対していたし、ベルトルトは作中で「誰が好きでこんなこと(大量殺戮)をしたいと思うんだよ!」と叫んでいた。同時に「誰かがやらなくちゃいけないんだ。自分の手を血で染めないと、、」とも発言している。
ここら辺の当事者としての良心の呵責が二人の共通点だと思う。

映画「オッペンハイマー」


アメリカではこの夏、オッペンハイマーの自伝映画が後悔された。日本での後悔は未定だ。日本は世界唯一の被爆国だから公開しづらいという理由もあるだろうが、これは日本人としても見れたら見るべき作品だと思う。ただ核爆弾に対する日本人の意識とアメリカ人の意識は乖離しているので、そこは注意だ。それに関しては次号で説明したいと思う。

次号に続く。

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