こんにちは。いよいよAmercan geographyシリーズも今回で終わりです。シリーズ最終回はアメリカのバイオームについて解説していきたいと思います。それでは早速見ていきましょう!
グレートプレーンズ
グレートプレーンズ(Great Plains)は、北アメリカ大陸の中西部、ロッキー山脈の東側と中央平原の間を南北に広がる台地状の大平原。ロッキー山脈から流れ出る河川によって形成された多くの堆積平野の総称である。
約1万年前の氷河侵食によって削られた五大湖沿岸の土壌が高気圧によって運ばれ、グレートプレーンズから中央平原にかけて堆積し、プレーリー土(肥沃な土)となった。よって、グレートプレーンズの東部は穀倉地帯となっている。西部は乾燥しており、企業的牧畜地帯となっている。平均年間降水量が約890mmから250mm程度と、乾燥した地域で、時折旱魃に見舞われる時があり、農家や牧場主の人達を悩ます時がある。
また、アメリカバイソンやプレーリードッグなどの野生動物が生息している。グレートプレーンズの東部から中央平原の西部は、プレーリーという草原地帯になっている。
農業面では豊かな草原が続き、西部では肉牛の放牧が盛んであり、北部では、トウモロコシ、大豆、小麦、綿花、テンサイ(ビート)などの主生産地である穀倉地帯となっている。地下水は天然ガスを含んでおり、そのガス中から得られるヘリウムは世界生産の大半を占める。
プレーリー
プレーリー (Prairie) は、北アメリカ大陸中央部でカナダからメキシコまで広がり、草原・サバナ・低灌木からなる生態系である。主に米国とカナダでの呼称で、米国では大平原と呼ばれ、より広い内地平原(Interior Plains) の一部とされる。西部は短草の、東部は長草の草原となっている。こうした温帯の草原は、ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ、ロシア・カザフスタンにもあり、それぞれパンパ、ステップと呼ばれている。
哺乳類のプレーリードッグはこの地域に多く生息することから名づけられた。Prairie(プレリー)はフランス語で牧草地または平原を意味して、もともとはラテン語のpratum(同じく平原の意味)から来ている。他方、アフリカ、南北アメリカの熱帯のこうした場所はサヴァンナと呼ばれている。
農業面では北アメリカの穀倉地帯であり、プレーリー土や褐色森林土という肥沃な土壌が分布し、小麦、とうもろこし、大豆などの大生産地となっている。主に、プレーリーでは混合農業が行われ、豚や肉牛の飼育もさかんである。
五大湖
五大湖(ごだいこ、英: Great Lakes)は、アメリカ合衆国及びカナダの国境付近に連なる5つの湖の総称。そのうち4つの湖上を両国の国境線が通る。水系は接続しており、上流から順にスペリオル湖、ミシガン湖、ヒューロン湖、エリー湖、オンタリオ湖の5つの湖からなる。塩湖以外では世界最大級の面積である。また、五大湖・セントローレンス川水系は世界最大級の淡水水系である。「内陸の海」、「アメリカの北海岸」、「北米の地中海」などと称されることがある。
・スペリオル湖:五大湖のうち面積が最大でチェコの国土よりも広く、北海道本島の面積より大きい。水深も最も深く、水量が最も多い。スペリオルはラテン語で「高次の」の意。しかし周辺人口は希薄である。
・ミシガン湖:五大湖のうち唯一アメリカ合衆国領内にのみ位置する。スペリオル湖に次いで水量が多い。湖岸にはいくつかの工業都市が発達し、周辺人口は多い。
・ヒューロン湖:スペリオル湖に次いで広い。しばしば前述のミシガン湖と一体とされることがあり、その場合は面積ではスペリオル湖をしのぐが、水量では及ばない。周辺人口が五大湖中最も希薄である。・エリー湖:最も浅く、最も水量が少ない。ミシガン湖と同様、湖岸の工業都市が発達している。
・オンタリオ湖:もっとも面積が狭いが、平均水深ではスペリオル湖に次いで深い。湖面の標高が最も低く、五大湖のうち唯一海抜100mに満たない。
このほか、ヒューロン湖とエリー湖の間に位置し五大湖水系と一体化しているセントクレア湖や、ニピゴン湖・ニピシング湖・シムコー湖・ウィネベーゴ湖といった小さな湖が五大湖周辺には点在しており、水系の一部をなしている。
Huron, Ontario, Michigan, Erie, Superiorの頭文字を並べるとHOMESとなり記憶術として用いられる。他には西から東へ並べた例としてSister Mary Hates Ecumenical OverturesやShe Made Harry Eat Onionsというのがある。 日本でも西から順に頭文字をとり「すみひえお」と覚える人もいる。
いかがでしたでしょうか。全3回に渡り解説してきましたが、皆さんの役に立てたなら幸いです。こういうシリーズ企画は今後もやる予定なのでお楽しみに!ではでは
コメント
コメントを投稿