前回もお知らせしたように今回はアメリカの山脈を解説していきたいと思います。 では、まずは山脈から! ロッキー山脈 やはりアメリカの山脈と聞いて真っ先に思い浮かぶのはロッキー山脈ではないでしょうか。ロッキー山脈は、北アメリカ大陸西部を北西から南東に走る山脈である。ロッキー山脈は北へ行くほど険しい岩山となり、広大な針葉樹の森にはエメラルド色の湖が数多く存在する。 一口に「ロッキー山脈」と言っても実際は複数の山地を連ねた山系で、北は北緯60度に近いカナダ・ブリティッシュコロンビア州最北部から、南は東京23区とほぼ同緯度に位置するアメリカ合衆国ニューメキシコ州の州都サンタフェの近くまで、その長さは4,800kmを超える。 地質学的には、この山脈は褶曲運動により形成された褶曲山脈である。同山脈はアンデス山脈や日本列島などと共に環太平洋火山帯に属している。 山脈の最高峰はアメリカ合衆国コロラド州のエルバート山(4,401m)である。「カナディアン・ロッキー」(Canadian Rockies、Rocheuses canadiennes)と呼ばれるカナダ領内では、ブリティッシュコロンビア州とアルバータ州の州境にそびえるロブソン山(3,954m)が最も高い。 全域にわたって植生や生態系が豊かで、手つかずの自然が残されている地帯も多く、国立公園や世界遺産に登録されている自然遺産も多い。 世界遺産に登録されているのは、バンフ、ジャスパー、クートニィ、ヨーホーの4つの国立公園と、ハンバー(英語版)、マウント・ロブソン(英語版)、マウント・アシニボイン(英語版)の3つの州立公園を含めた7つの自然公園である。 アパラチア山脈 アパラチア山脈は、カナダ及びアメリカ合衆国東北部に位置し、北東から南西方向に全長約2,600kmにわたって延びる丘陵・山脈。狭義では、そのうちのウエストバージニア州、バージニア州、ケンタッキー州、テネシー州、ノースカロライナ州等の南側の部分のみを指すこともある。 複雑に褶曲した山脈で、侵食が進んだ丘陵性の古い山脈である。北端はカナダニューファンドランド島で、そこから北アメリカ大陸東部を南西方向に縦断し、南端はアラバマ州の中央に至る。また、その裾野はミシシッピ州北西部にまで及んでいる。個々の山の標高は平均して1,000m前後で、