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日米の学生野球のシステムと改善案

先日、岩手県の大船渡高校に所属する怪物ルーキー佐々木朗希投手が決勝戦を監督の判断で1球も投げずに敗戦したことについて世間で監督の判断に賛否の声が上がっている。

管理人としては今回の監督の決断を支持したい。しかし、そもそも根本的に高校野球のシステムを変えなければいけない時期に来ていると私は考えている。アメリカと日本ではシステムはどのように違うのか。主な点として以下のことが挙げられる。

1.大会形式
日本…トーナメント制(基本的にデーゲームのみ)
アメリカ…リーグ制(デイ、ナイトゲームどちらもあり)

2.球数制限
日本…無制限
アメリカ…WBCのような球数制限、当番間隔の規則あり

3.階層制
日本…なし
アメリカ…あり(1~3部くらいまで)

といった感じだ。まず、大会形式だが日本のような負けたら終わりの一発勝負ではなく、リーグ戦であるため、選手の出場機会の増加、投手の当番間隔の確保が可能になる。
また、アメリカでは学生スポーツであってもナイトゲームは普通に行われる。近年の高校野球は熱中症にも気を付けねばならないため、ナイトゲームの実施は強く推進したい。また、ナイトゲームの方が保護者、放送視聴者、観客にとっては好都合であるため、ビジネスの観点から見ても合理的だと言える。
ちなみにNCAA baseballの大会方式は次のようになっている。まずは64校が6月1日から16の地域で戦う。選抜委員会によってシードされた上位16チームが、4チームずつの各地域大会を開催。勝者は6月8日から11日まで3試合制の次ラウンドに進み、勝者の8チームが6月16日から27日までオマハで行なわれるカレッジ・ワールドシリーズへと進む。カレッジ・ワールドシリーズ1回戦の組み合わせ表は6月11日に発表。第72回カレッジ・ワールドシリーズはTDアメリトレード・パーク・オマハで行なわれる。王者フロリダ大学はレギュラーシーズンで42勝17敗を記録し、トップシードとして大会に臨む。トップシードの16チームは以下のとおり。カッコ内は成績。
(2019年シーズンのトップ16チーム)
1.フロリダ大学(42勝17敗)
2.スタンフォード大学(44勝10敗)
3.オレゴン州立大学(44勝10敗1分)
4.ミシシッピ大学(46勝15敗)
5.アーカンソー(39勝18敗)
6.ノースカロライナ(38勝18敗)
7.フロリダ州立大学(43勝17敗)
8.ジョージア(37勝19敗)
9.テキサス工科大学(39勝17敗)
10.クレムソン大学(45勝14敗)
11.ステッソン大学(45勝11敗)
12.イーストカロライナ大学(43勝16敗)
13.テキサス大学 (37勝20敗)
14.ミネソタ大学(41勝13敗)
15.コースタル・カロライナ大学(42勝17敗)
16.ノースカロライナ州立大学(40勝16敗)
この後、4チームずつ16地区に振り分けられ、ダブルイリミネーション方式のリーグ戦を行い、そのあと3試合2勝先取で行われるトーナメントがあり、優勝が決まる。
次に球数制限だが、アメリカでは投手の方は消耗品とされており、リトルリーグから球数制限が厳格に定められている。また、ドラフト時のメディカルチェックで肘や肩に不安要素が見つかると契約に悪影響が出るため、チームの勝利よりも選手生命ファーストなのだ。(当たり前のようなきもするが)

最後に階層性について。NCAAの場合1~3部が存在するが、そもそもNCAAではなくエリートリーグというスカウトのセレクションも兼ねたリーグに属するという選手もいる。日本でも今後実現すると私は考えている。
https://timely-web.jp/article/296/

今回の佐々木投手の一件を機にもう一度現行制度について考えて欲しいものである。

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