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7月, 2019の投稿を表示しています

日米の学生野球のシステムと改善案

先日、岩手県の大船渡高校に所属する怪物ルーキー佐々木朗希投手が決勝戦を監督の判断で1球も投げずに敗戦したことについて世間で監督の判断に賛否の声が上がっている。 管理人としては今回の監督の決断を支持したい。しかし、そもそも根本的に高校野球のシステムを変えなければいけない時期に来ていると私は考えている。アメリカと日本ではシステムはどのように違うのか。主な点として以下のことが挙げられる。 1.大会形式 日本…トーナメント制(基本的にデーゲームのみ) アメリカ…リーグ制(デイ、ナイトゲームどちらもあり) 2.球数制限 日本…無制限 アメリカ…WBCのような球数制限、当番間隔の規則あり 3.階層制 日本…なし アメリカ…あり(1~3部くらいまで) といった感じだ。まず、大会形式だが日本のような負けたら終わりの一発勝負ではなく、リーグ戦であるため、選手の出場機会の増加、投手の当番間隔の確保が可能になる。 また、アメリカでは学生スポーツであってもナイトゲームは普通に行われる。近年の高校野球は熱中症にも気を付けねばならないため、ナイトゲームの実施は強く推進したい。また、ナイトゲームの方が保護者、放送視聴者、観客にとっては好都合であるため、ビジネスの観点から見ても合理的だと言える。 ちなみにNCAA baseballの大会方式は次のようになっている。まずは64校が6月1日から16の地域で戦う。選抜委員会によって シードされた上位16チーム が、4チームずつの各地域大会を開催。勝者は6月8日から11日まで3試合制の次ラウンドに進み、勝者の8チームが6月16日から27日までオマハで行なわれるカレッジ・ワールドシリーズへと進む。カレッジ・ワールドシリーズ1回戦の組み合わせ表は6月11日に発表。第72回カレッジ・ワールドシリーズはTDアメリトレード・パーク・オマハで行なわれる。王者フロリダ大学はレギュラーシーズンで42勝17敗を記録し、トップシードとして大会に臨む。トップシードの16チームは以下のとおり。カッコ内は成績。 (2019年シーズンのトップ16チーム) 1.フロリダ大学(42勝17敗) 2.スタンフォード大学(44勝10敗) 3.オレゴン州立大学(44勝10敗1分) 4.ミシシッピ大学(46勝15敗) 5.アーカンソー(39

年金問題心配ご無用⁈アメリカで密かなムーブメントになっているFIREって?

老後の年金なんてもはや貰えると思てない、期待ゼロ。そう思う若者は少なくないはず。今回の投稿はそんな若者に見て欲しい内容です。 AIが広まって、「働かなくていい未来」が見え隠れしている今、20代、30代でリタイアするムーブメントがギークの間で注目を集めています。 名付けて「 FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に独立して早期退職) 」。火付け役はこの写真のPete Adeney(ピート・アデニー https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=RyF40JydVNU )さんです。 【4%ルールとは】 夫婦で各6万7000ドル(約750万円)のソフトウェアエンジニアの仕事をしながら無駄遣いを一切やめて貯めこみ、20万ドルの家と60万ドル貯まった30歳のところでスパッと会社を辞めました。60万ドルあれば運用利回り4%を生活費に回すだけで、夫婦と子ども計3人の家計は十分回っていくと考えたからです。 その経験をブログ、 Mr. Money Mustache で広めたら共感を呼び、 年間40万ドル(約4500万円) の収入源になってしまってるわけですが、いちおう30歳のリタイア時点の資産で13年間、生活は賄えているようです。 【1年で使うお金の25倍必要】 アーリーリタイアするために必要な貯蓄は、年間支出の約25倍です。ピートさんの場合、車も持たず、家も安い地域でつましく暮らしていたので、3人家族で 年2万4000ドル(約270万円) もあれば十分でした。この面でも、60万ドルでOKだった、ということに。 【贅沢はいらない。自由が欲しいだけ】 早期退職っていうと悠々自適な贅沢ライフのイメージがありますけど、ピートさんを見るとわかるように、FIREの人たちは別に贅沢したいわけじゃなくて、自分の時間、自分の人生を自分で決めたいという思いが強いのが特徴です。永久就職が過去のものになって、海外アウトソースとAIで仕事が奪われて、明日をも知れない時代。「会社なんてなんのアテにもならない、自分の身は自分で守らなきゃ」という意識ですね。昇進レース、昇給の心配、住宅ローン、過労、終わりのない大量消費…といった悪循環をお金の力で断ち切りたいと

日米のメディアについて

先日、闇営業問題についての宮迫博之と田村亮の会見の中で大手テレビ局が吉本興業の主要株主であることが分かった。これによりテレビへの不信感を抱いた人も多いだろう。 では、アメリカ人は自国のメディアについてどう思っているのか。最新調査で以下のような結果が出ている。 https://www.businessinsider.jp/post-188841#cxrecs_s 有名なところでいうと、FOXニュースは頻繁に”some people say”というフレーズを多用することがある。これは自分たちの有利な展開に持って行くために、わざと一部の人たちの意見を取り上げて、あたかも多くの人がそう言っているように見せかける手法である。 (FOX newsの偏向報道を指摘する動画↓) https://m.youtube.com/watch?t=0h0m55s&v=-NYXkM7460U このような偏向報道は日本でもよく目にする。SNSの登場などでフェイクニュースは日々大量に作り出されている。その時頼りになるのは個人のリテラシーだ。皆さんは嘘は嘘であると見抜けるだろうか。最後にあの有名な画像をどうぞ(笑)

日米の奨学金問題について

近年、奨学金を借りに来る学生が急に増えたという。以前から、大学の進学率が上昇したことなどが理由として挙げられていたが、今回はそれだけではなさそうだ。 大半の大学生の親の年齢は40~50代である。現在の40~50代といえば、就職氷河期世代、俗にいう『ロスジェネ』である。彼らの多くは正社員になれず、派遣社員として働いているため、満足のいく収入はない。おまけに、2008年のリーマンショックで多くの派遣社員がリストラされた。そいうった親の元で育ったのだから、経済的に学生ローンを組まざるを得ないという理由はよく分かる。 しかし、私は問題は別の所にあると思う。それは私立と国公立の比率である。 国公立大学の割合はOECDの調査で加盟国平均の約70%に対し、日本は21.2%で、逆に私立大学の割合は加盟国平均の約31%に対し78.8%もある。学生たちは学費が安く、就活の時に足きりに遭わない程度の大学に進学しようとするが、国立の場合、僅かな名門大学(東京一工など)と多くの駅弁大学に分かれるため、多くはMARCHや関関同立の私立を目指すことになる。 では、アメリカはどうだろうか。アメリカも4000以上の大学が存在するが、アイビーリーグを除けば名門大学のほとんどは州立大学だ。アメリカの州立大学も決して学費が安いわけではない。日本人が通う場合、1年間で約400万円近くかかる。しかし、アメリカ人の場合、その州内在住者であれば、学費が州外在住者の半分近くまでプライスダウンするのだ。さらに、優秀なアメリカの学生は高校時代にGPAと課外活動に注力することで、多くの給付型奨学金を集めて学費を軽減するのだ。 また、コミュニティカレッジ(コミカレ)と言われる2年制短期大学を上手く活用する者もいる。最初の2年間だけ学費の安いコミカレに通い、ある程度単位を取得し、3年から4年制の大学に編入するというコースだ。これも悪くないと思う。履歴書で重要なのは最終学歴なのだから。 ただ、やはりアメリカにも学生ローン問題は存在する。しかも日本より状態は深刻だ。こちらの記事を見てもらえばわかるが、既にアメリカの学生ローンは100兆円を超えている。(アメリカの学生ローン: https://www.businessinsider.jp/post-186034 ) アメリカのドキュメンタリー映画「学歴の値

このブログの内容について

【このブログの内容について】 みなさん、初めまして。管理人のGoldbergと申します。 このブログはアメリカの文化、政治、スポーツに関する記事やアメリカから見た日本の○○みたいな記事を投稿していくつもりです。 このブログを始めたキッカケは私は大学時代にアメリカ文化史などを受講しており、世界を知ることで日本という国を知ることの重要性に気付いたからです。このブログでは日米の価値観の違いなどもシェアしていきたいと考えております。 投稿の頻度としては週1、2回の投稿を考えています。毎週、その週に日本国内で起こった出来事をアメリカ的視点で語っていこうと思います。もし、扱ってほしいトピックなどありましたら、是非コメント欄にリクエストしてください。 ちなみにこちらが当ブログのQRコードになります ▼▼▼