こんにちは。管理人です。実は先日仕事で東京ゲームショウに行ってきました。 ブースで特に目立っていたのが、カプコンの「龍が如く」でした。龍が如くといえば主人公がアンダーグラウンドな世界で生き抜く様を描いた作品です。このゲームのアメリカ版と言ってもいいのがグランド・セフト・オート、通称GTAです。龍が如くよりも自由度が高く、ゲーム内でハチャメチャできるため、気晴らしには丁度いいゲームなのですが、今アメリカはリアルGTA化してきています。 GTA化するアメリカ なぜ今アメリカがGTA化しているのか。それはアメリカで集団強盗・万引きが多発しているからだ。 どうして、そんなことになったのか? 事の発端は、2011年にカリフォルニア州の刑務所への投獄率がテキサス州に次いで全米2位となったことだった。最高裁判所が介入し、カリフォルニア州は投獄人数を33,000人減らすことになったことだった。当時のカリフォルニア州の刑務所の過密状態は囚人たちの人権を認めないような劣悪なものだった。年11月4日にカリフォルニア州の住民投票で、「提案47安全な近隣と学校法」(Proposition 47、The Safe Neighborhoods and Schools Act)という法律が可決された。これは、直接的に物理的暴力で被害者を傷つけない犯罪ならば、重罪(felony)ではなく軽犯罪、微罪(misdemeanor)として再分類するという法律であった。 なぜ、このような法律が必要とされたのか? 警官や検察官が凶悪な暴力的犯罪者の検挙や処分に人的資源を注ぐためには、非暴力的な犯罪ならば軽犯罪にするほうがいいと当局が判断したからであった。加えて、被害額400ドル以下の万引きも重罪として扱われ、刑務所に入れられることが多かったので、刑務所に収監される人々の数を減らすためであった。 この法案の可決により、事実上950ドルまでなら万引きしても逮捕されないという状態になってしまった。つまり犯罪のインセンティブが発生してしまったわけだ。 現在サンフランシスコなどでは閉店するドラッグストアなどが後を断たないという。このままだとマッドマックスやGTAの世界になって行ってしまいそうだ。RAW&ORDERを取り戻してほしいものである。