「グラミー賞は腐敗したままだ。僕、ファン、業界に透明性をはっきりとさせる義務がある」 こうツイートしたのは第63回グラミー賞で何一つノミネートされなかったカナダ出身の歌手the weekndだ。彼は今年blinding lightsで一斉を風靡し、来年2月に行われるスーパーボウルハーフタイムショーへの出演も決まっている。誰しもが彼のグラミー賞最優秀楽曲賞を受賞すると予想していた。しかし、結果はその期待を大きく裏切るものだった。 なんと、そもそも何一つノミネートされていなかったのである。その代りビヨンセは9つもノミネートされている(特に今年は目立った活躍は無かったのに) はっきり言って今年の顔はウィークエンドしかいない。こんなのはサルでも理解できる。グラミーの選考委員会の目は節穴なのか?彼をCMに起用したメルセデスベンツも驚きを隠せない事だろう。 関係者によるとザ・ウィークエンドはグラミー賞授賞式でのパフォーマンスをオファーされていた。グラミー賞側は当初、彼がハーフタイムショーと授賞式のどちらかを選ぶように要求。しかしザ・ウィークエンド側はそれを拒否した。話し合いの結果、グラミー賞は両方に出演してもよいと譲歩したが交渉は再び決裂。ザ・ウィークエンドはハーフタイムショーを選んだという。関係者はこの決断がノミネーションに影響したとエンタメサイト「TMZ」に語っている。 しかし、そもそもグラミーでパフォーマンスをしないと賞がもらえないというのはおかしな話である。さらに会長はこの報道にも言及。「残念なことに毎年候補者の数はノミネーションに値するアーティストの数を下回っている。しかし会員による投票で決められる賞として、私たちはこれからもグローバルなコミュニティを作り上げる多くの素晴らしいアーティストに光を当てつつ、優れた音楽を認め祝福していく」「誤解がないように言っておくと、候補を決めるための投票は、ザ・ウィークエンドがスーパーボウルでパフォーマンスすると発表される前に終了していた。だからそれが選考過程に影響することはありえない。すべての候補者はその優秀さによって投票によって選ばれる」。ザ・ウィークエンドの言う腐敗も、報道されているような授賞式でパフォーマンスしないことに対するリベンジもないことを強調している。